3代目社長・椎名直之さんの一日
この連載では社長の椎名直之さんを初めとして、椎名製作所で働いている3人の人となりが垣間みられるようなエピソードをご紹介していきたいと考えています。
今回は、連載の始まりにあたって、椎名製作所の一日をご紹介します。
椎名製作所の始業はちょっと遅めの10時です。始業後、直之さんはメールやFAXなどを確認してから、作業に入ります。
業界情報はWEBでも閲覧しますが、網羅されている紙による情報のチェックも欠かせません。東京商工会議所が発行する東商新聞は参考になることが多いので、直之さんは隅から隅まで読むそうです。
特に昨年社長に就任したばかりの直之さんは「事業継承」関連の記事に注目しています。
他の2人はプレスや金型制作など、その日の自分の担当業務を黙々と行っています。訪問した日、先代社長の健一郎さんは、ネクタイピンの部品を一日中プレスしていました。
また、別の日にはフリクションプレス加工の作業中でベルトのバックルの金型を作成していました。
社長であり、職人であり、営業マンでもある
3次元CADの手ほどきをしてくれたのは、元々は顧客だったNさんです。
自ら設計したデータを使って3次元プリンタでサンプル製作する3次元CADのエキスパートのNさんは、直之さんが相談するといろいろと教えてくれるそうです。これは何事も面白がって挑戦する直之さんの人柄によるところも大きいように思います。
そして、毎日ではありませんが、来社される顧客の方もいらっしゃいます。多くの場合、サンプル製作の依頼・受領のための来社だそうです。普段はメールや電話、FAXなどでのやり取りでも、新規案件の場合は、直接会って話すと間違いがないのです。
お昼の時間はそれぞれで過ごします。先代社長は昼食をとりますが、朝食の遅い直之さんは普段は昼食は食べないそうです。その分、毎日3時にお茶の時間を設けています。打ち合せの時間などは特別に設けていないので、このお茶の時間でさまざまなことが話し合われます。3人が互いの進捗状況の確認ができ、作業の課題について話し合われる大切なひとときです。また、直之さんが新聞等で得た情報の共有なども行います。
異業種交流会への参加
工場での作業が主な業務なので、外出することはほとんどありません。多くの場合、納品(近所)、メッキ工場への作業依頼です。
自社で金型制作をするようになったことも大きな変化です。ですが、最近新しい外出先が加わりました。それは2つの異業種交流の場への参加です。
直之さんが社長就任以来、従来は会社として取り組んでいなかったことに積極的に取り組み始めたことの一貫です。
1つはあだち異業種交流会「未来クラブ」です。
月に1回ほどのペースで会合に参加して、足立区で活動するさまざまな業種の方と交流しています。Webサイトも未来クラブへの参加がきっかけでリニューアルしました。
もう1つは、足立区が主催している「あだち新製品開発講座」です。
製品開発、意匠登録や商標登録などの知財権、プレゼンテーションなどのカリキュラムが並ぶ全16回の講座です。
自分の業種に関係なく新商品のアイデアをまとめるなどの宿題もハードです。
12月の講座修了時には公開プレゼンテーションがあるそうなので、その内容も本連載でご紹介したいと思います。
普段は優しいパパ
終業後、毎週金曜日は近所の中学校で行われる合気道教室に下の娘さんと通っています。
ストレス解消、体力増進になるだけでなく、思春期を迎えた娘さんと過ごせる貴重な時間なのだそうです。
さて、椎名製作所の一日はどうでしたか? 本Webサイトでは椎名製作所で行われているそれぞれの事業内容についての詳細を掲載していく予定なので、それともリンクしながら、さまざまな話題をお届けしていきます。なにかリクエストがありましたら、ご連絡ください。